毎年春と秋に実施される「春の全国交通安全運動」は、交通ルールの遵守と安全意識の向上を目指す国民運動です。
令年7年(2025年)の運動期間は4月6日から15日までで、特に4月10日は「交通事故死ゼロを目指す日」とされています。新生活が始まる春は交通環境が変化しやすく、事故防止のために意識すべきポイントがあります。ここでは、特に気を付けるべき5つのことを紹介します。
「この時期運転で気を付けるべき5つのこと」
1. 歩行者優先意識を徹底する
春は新入生や新社会人が増え、慣れない道を歩く歩行者が多くなります。横断歩道では歩行者が優先であることを忘れず、車を運転する際は速度を落とし、左右の安全確認を怠らないようにしましょう。特に子供の飛び出しに注意が必要です。歩行者側も信号を守り、横断禁止場所での危険な横断を避けることが大切です。
2. ながら運転を根絶する
スマートフォンを見ながらの運転は重大な事故につながる危険行為です。春の交通安全運動では「ながら運転」の根絶が重点項目に挙げられています。運転中は携帯電話を手に持たず、ハンズフリーや停車時に使用するなど、安全を最優先にしましょう。注意力が散漫になると、歩行者や他の車両への対応が遅れます。
3. 自転車利用時のヘルメット着用とルール遵守
自転車や特定小型原動機付自転車(電動キックボードなど)の利用者が増える春、ヘルメットの着用が強く推奨されています。道路交通法でも努力義務とされており、事故時の頭部保護に効果的です。また、車道では左側通行、歩道では歩行者優先で徐行するなど、交通ルールを守ることが重要です。
4. シートベルトとチャイルドシートの適切な使用
すべての乗車者によるシートベルトの着用は法律で義務付けられていますが、後部座席での着用率が低いケースも見られます。春のドライブや送迎時も、全員が正しく着用することを習慣づけましょう。特に子供には体格に合ったチャイルドシートを使い、安全を確保してください。
5. 子供や高齢者の安全な通行を意識する
春は登下校中の子供や、外出が増える高齢者の交通事故が懸念されます。運転者は子供の予測できない動きを想定し、交差点や住宅街では減速を心がけましょう。一方、歩行者側も反射材を活用したり、横断歩道を正しく使うことで、ドライバーから見えやすくなる工夫が効果的です。
「春の全国交通安全運動」は、交通事故を減らし、安全な社会を作るための大切な機会です。
歩行者優先、ながら運転の防止、自転車ルールの遵守、シートベルト着用、子供や高齢者の安全確保――これら5つを意識することで、自分だけでなく周囲の人も守れます。
一人ひとりが交通安全に取り組んでいきましょう!